
家族持ちでもセミリタイアできる?実際にしてみてどんな変化があった?
本記事では、このような疑問にお答えます。
記事の内容
- 家族持ちでもセミリタイアは実現可能?
- 家族持ちがセミリタイアするために必要な資産額は?
- 家族持ちがセミリタイアする時の注意点
- 家族持ちがセミリタイアして変化したことは?

家族持ちだと、セミリタイアするのはなかなか勇気がいりますよね。
もちろん十分な準備が必要ですし、リスクは伴いますが家族持ちだからこそのメリットもたくさんあります。
本記事では、実際に妻子持ちでセミリタイアした経験を元に、家族持ちにとって気になる疑問に対して解説します。
>なお、よくある失敗例が知りたい方はセミリタイア失敗例に学ぶ!絶対にやっておくべきことは?をご覧ください。
家族持ちでもセミリタイア(サイドFIRE)は実現可能?
家族持ちでも、セミリタイアすることは可能(但しマネーリテラシー&行動が必須)です。
実際に、僕も年功序列の日本のメーカー勤めから36歳でセミリタイアできました。
できるかどうかは、会社を辞めても家族が問題なく生活していけると思える根拠を積み上げられるかしだいです。
具体的には、以下のような力や知識が必要となってきます。
ポイント
- 生活コストを抑える・コントロールする力
- 会社を辞めても稼げる力
- 資産の大きさ
- 自力でやっていく自信
- 最悪のケースを想定して大丈夫と思える根拠
セミリタイアは、会社員を辞めるにしても何らかの形で働き続けることを前提としています。
普通の会社員の場合、一生働かなくても安心できるだけの資産を築くのは難しいですからね。
セミリタイアなら何か1つ飛びぬけたことがなくても、総合力で到達が可能です。
家族持ちがセミリタイア(サイドFIRE)するにはいくら資産が必要?
家族持ちがセミリタイアするには、具体的にどのくらいの資産が必要なのかを解説します。
セミリタイア時の資産額の具体例
あくまでも僕のケースになりますが、資産額5000万円あれば望んでいるライフスタイルが実現可能と判断しました。
以下のような条件で、生活水準は落とさず生活費(30万円前後/月)の半分程度を資産収入から得る前提で計画。
- 子どもが1人で今後家族構成が変わる予定が無い
- 田舎暮らしではなく家賃は高めだが、それ以外の出費は最適化している
- 節約・資産運用の経験も10年超あり、自分で家計・リスクコントロールができる
- 想定外のことがあればその分は働いて稼げば良いと思っている
必要な資産額をシミュレーションしたい方は、セミリタイア(FIRE)に必要な資産額のシミュレーション方法を参考にして下さい。
ブログ等を見ると、もっと少ない資産額でセミリタイアしている方も。
その多くは、物価の安い田舎暮らしや、海外移住で生活コストを大幅に抑えています。
必要な資産額はかなり個人差が大きい
セミリタイアに必要な資産額は、個人差が大きく様々な要因で変わってきます。
- ライフスタイル・住む場所
- 家族構成・子どもの年齢や教育
- リタイア後の働き方
- お金の使い方
- 資産の持ち方
- マネーリテラシー
自分にとっての必要な資産額を知りたい方は、まずセミリタイア後のライフスタイルのイメージを固めることをおすすめします。
また、お金の知識・考え方を身につけて、筋肉質な家計を作っていくことが重要です。
家族持ちがセミリタイア(サイドFIRE)をするときの注意点
家族持ちでのセミリタイアは、以下を想定しておく必要があります。
- 将来の支出の変動リスクの大きさ
- 子どもの大学授業料の高騰
詳細を解説していきます。
将来の支出の変動リスクの大きさ
家族持ちの場合、独身と比べて将来の支出の変動リスクが大きくなります。
家族それぞれで考え方も違いますし、新たにやりたいことが出てくる可能性も高いため。
ポイント
- 家族構成の変更に伴う、住居費や養育費の増大リスク
- 子どもの教育費(私立・国公立など)
- やりたいことが増える可能性(例:留学、お金のかかる習い事など)
子どもの大学授業料の高騰
特に大学の授業料は、年々上昇傾向にあります。
少子化が進むことを考えると、この傾向は今後も継続する可能性が高いため注意が必要です。

子どもがいる場合は、教育費が今よりも上触れすることを想定し、準備しておくことが重要です。
家族持ちがセミリタイア(サイドFIRE)して良かったこと
実際にセミリタイアしてみると、家族持ちならではのメリットもたくさんありました。
- 家族とのコミュニケーションの時間
- 転勤で家族を巻き込むリスクがゼロ
- 家族の事情に応じて予定を組める
- 実家への帰省が楽に
家族とのコミュニケーションの時間
リタイアしてからは、家族全員で夕食が食べられ、コミュニケーションの時間が取れるようになりました。
会社員時代: 朝の9時~夜21時頃まで働き、家に帰ると子どもは既に寝た後で、夕食はいつも一人
リタイア後: 夕方までには帰宅し、夕食は必ず家族と食べる
特に、子どもが小さい内に、毎日顔を合わせて話す時間が取れるようになったメリットは大きいです。
また、仕事からくる時間的・精神的ストレスも減りました。
転勤で家族を巻き込むリスクがゼロ
会社員時代のように転勤で家族を巻き込むリスクが一切なくなったは大きいです。
引っ越しも面倒ですし、親の事情で子どもの幼稚園・学校が変わるのも嫌ですからね。
会社員時代: 国内・海外転勤の可能性があり、異動の時期は毎回ヒヤヒヤ
リタイア後: 住む場所は完全に自由
住む場所を選べると、経済状況に合わせて移住できるので生活コストのコントロールもしやすくなります。
家族の事情に応じて予定を組める
現在は、基本的には土日休みにしていますが、全て自分でスケジュールを決められるようになりました。
以下のような場合でも、突発的な事情が発生しても、臨機応変に予定変更が可能。
- 子どもや妻が風邪をひいた時
- 子どもの行事が平日にある時
- 平日の空いている時間に用事を済ませたいとき
特に子どもがいると突発的な用事も発生しやすいので、家族の事情に合わせて仕事の予定を組み替えられるメリットは大きいです。
実家への帰省が楽に
会社員を辞めて地元の近くに引っ越したため、実家への帰省が劇的に楽になりました。
会社員時代: 子どもを連れて電車・新幹線を何本も乗り継ぎ、数時間かけて帰省
リタイア後: ローカル線で気軽に帰省できるように
以前までは子どもを預ける先がなかったですが、もしもの時は実家に預けられるようになったのも安心です。
まとめ:家族持ちのセミリタイアはリスクもあるがメリットも大きい!
家族持ちのセミリタイアについて解説しました。
ポイントは以下の通りです。
ポイント
- 適切な知識と行動があれば、家族持ちでもセミリタイアなら十分に実現可能。
- 望むライフスタイルを明確にして、自分にとって必要な生活コスト・資産額を見積もる
- 家族持ちならではのリスクに備えて準備をする
- 家族持ちならではのメリットも大きい
会社に縛られなくなった分、あらゆる自由度が大きくなったので大きく生活状況は変わりました。
もちろん、経済的な不安はゼロではありませんが、間違いなく幸福度は上がったので後悔はしていません。
お金だけでなく、それ以外のメリットも合わせて何を大事にするかを決めましょう。
資産形成を始めたいという方は、以下の記事も参考にしてみて下さい。
>>最強の自己投資!お金の勉強は何から?【お金の学び方を紹介】
>>節約に取り組みたい方はこちら:【保存版】セミリタイア(FIRE)のための節約術一覧マップ