
セミリタイア後の住居をどう決めたら良いのだろう?
コスト優先で決めるのが良いのかな。。
本記事ではそんな悩みに答えるよ。

記事の内容
- セミリタイア後の住居の決め方
- 賃貸と持ち家の比較
- セミリタイア後の移住先

セミリタイア後の住居を考える時に、何を重視すべきか悩んでいませんか。
実は、セミリタイア後の住居はコストだけで選ぶと失敗するかもしれません。
なぜなら、住居を選んだ後に「思っていた生活と違う」というのは、ありがちな後悔の1つだからです。
この記事では、実際にセミリタイアする時に悩んだ経験から、住居選びのポイントを紹介します。
セミリタイアはまだ先という方も、住居は達成時期に大きく影響があるので方向性の参考にしてみて下さい
結論は、「セミリタイア後の目的・生活スタイル」を軸に住居を選ぶことです。
以下、詳細を解説していきますね。
>>よくある失敗例はこちら:セミリタイア失敗例に学ぶ!絶対にやっておくべきことは?
セミリタイア後の住居・家賃の決め方は?
セミリタイア後は、家賃の安さだけでなく、生活を具体的にイメージして決めることが重要です。
安さ重視で選んで、セミリタイア後に満足のいく暮らしができず後悔。
これは、会社から早く抜け出すのが目的化してしまう「ありがちな罠」です。
これらを避けるための3つのポイントは以下の通り。
- セミリタイア後に望む生活スタイルを基準に決める
- セミリタイア後の使用価値の変化を考慮して決める
- 家賃の安さではなくトータルの価値で選ぶ
以下、詳細を解説します。
セミリタイア後に望む生活スタイルを基準に決める
「早くセミリタイアするには家賃をいくらにすべき?」ではなく、
「セミリタイア後にこんな生活がしたい」→「じゃあ、それに合う場所・家賃は?」の順で考える。
リタイアが目的化すると、本来望む生活とミスマッチ。
あくまでもセミリタイアは、生活スタイルを変化させる1つの手段と考えましょう。
例えば、田舎・海外暮らしのイメージがぼんやりしたまま、家賃を下げるために移住した場合。
金銭的リスクは減るかもしれませんが、本当に望む生活ができないリスクは上がります。
このように、家賃の値段だけ見るのでなく、セミリタイアの本来の目的を軸に決めるのが大事です。
セミリタイア後の使用価値の変化を考慮して決める
セミリタイア後の家にいる時間の長さや用途の変化を考慮して決める。
例えば
・自宅での作業・在宅時間の増加
・家族全員で過ごす時間が増加
このように、会社員時代よりも時間の自由度が上がる分、家の使用頻度が上がる場合も多いです。
使用価値の変化の視点も取り入れてみてはいかがでしょうか。
家賃の安さだけではなくトータルの価値で選ぶ
家賃の安さだけでなく、トータルの価値で選ぶのがおすすめ。
家賃が安くても、利便性が低いと、その他のコストが上がることも多いからです。
僕は会社員時代よりも家賃が2万円高い賃貸へ引っ越しました。
多くの方は、セミリタイアすると家賃を下げることが多いので珍しいと思います。
あえて家賃が上がる物件へ引っ越した主な理由は以下の通り。
- 自宅での作業・家族全員で過ごす時間が増えたため快適性を重視
- 家賃が高くても、それ以外でお金・時間を節約できる要素が多い
家賃以外に削減できる要素について補足すると、
- マンションに安い固定回線が導入:約4000円弱/月→2000円弱/月に節約
- 築年数が浅く長く住める:将来の引っ越し回数・費用の節約
- 徒歩圏内で用事がほぼ完結:時間・交通費の節約
- 実家が近い:帰省費用・時間の節約
このように、家賃だけに惑わされずトータルの価値の大きさで考えてみましょう。
セミリタイア後の住居は賃貸と持ち家どっち?

賃貸と持ち家のメリット・デメリットを比較する
賃貸と持ち家のメリット・デメリットを比較してみました。
No. | 比較項目 | メリット・デメリット |
---|---|---|
1 | ライフスタイル | 賃貸:家族構成・年齢に応じた住居移転のしやすさ 持ち家:長期定住が前提 |
2 | 金銭面 | 前提条件の違いや、将来の不確定要素が多く判断不可 (価格、居住年数、資産価値の変動、金利、災害、他) |
3 | 住宅ローン | 賃貸:セミリタイア後はローンが組めない可能性有。 持ち家:住宅ローンを背負うリスク |
4 | 選択肢/自由度 | 賃貸:住宅の選択肢が多い 持ち家:内装の自由度は持ち家 |
5 | 価値観 | 人によって感じ方はそれぞれ (所有感の有無、身軽/重荷に感じる等) |
よく金銭面が比較されますが、前提条件や将来の不確定要素が多すぎるので「判断不可」としています。
セミリタイア後に想定している生活を元に複数の角度から考えることが重要です。
賃貸・持ち家それぞれに向いている人は?
メリット・デメリットから、持ち家・賃貸それぞれに向いている人は以下の通り。
持ち家が向いてる人の例
- 資産・収入源がある程度安定しており、リタイア後のリスク許容度が高い人
- 購入しても短期間で元が取れる場合
(例:転居リスクがほぼゼロ、激安物件を現金一括購入) - 持ち家で生活することがセミリタイアの目的・生きがいになる場合
賃貸が向いてる人の例
- リタイア後に、家族構成・ライフスタイルが変わる可能性のある人
- 柔軟な生き方をしたい人
- 当面の間、収入の安定面でのリスクが高くなる人
- 家を所有することに拘りがない人
正解はありませんが、自分にとっての持ち家の意味・必要性を考えてみましょう。
セミリタイア後の移住先は?

セミリタイア後の移住先は、地元へ戻る選択肢を除けば主に以下2つとなります。
主な移住先の選択肢
- 海外移住する
- 地方・田舎へ移住する
海外移住する
海外移住は、やはり日本ではできないような生き方ができるのが魅力です。
メリット・デメリットは以下の通り。
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
お金 | 国・場所によっては生活コストを抑えられる | ・日本人が好む住居、食事は高コスト ・物価上昇率が高い ・帰国コストが高い |
仕事 | 海外移住を生かした仕事ができる可能性も | 仕事を見つけづらい |
生活 | 海外に住む人生経験を得られる | ・言語・生活面の困難が多い ・文化が合わない可能性がある |
アジア圏ならフィリピン、マレーシア、タイなどは、比較的物価が安くて日本人にも人気のある国ですね。
人生1度は海外に住みたいという方は考えてみる価値はあると思います。
ただ、見通しが立てにくい選択肢なので十分な事前調査が必要といえます。
地方・田舎暮らしする
都会での会社員生活から離れて、地方や田舎へ移住するのも選択肢の1つです。
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
お金 | ・家賃が低い ・物価が安い | ・車が必要なことが多い ・競争がなく物によっては高い ・頂き物のお返し |
仕事 | ・自給自足の道もある | ・不便で時間効率が悪い ・仕事が少ない |
生活 | ・都会のストレスがない ・自然の多さ | ・田舎特有の人付き合い ・利便性の低さ |
他のブログ等を見ると、資産が小さい内にセミリタイアした方は地方・田舎暮らしの方が多そうです。
家賃だけでなく、車の必要性や生活の時間効率も考慮に入れて総合的に考えるのがおすすめです。
具体的な候補の探し方について以下紹介していきます。
国内の移住先人気ランキングから候補を探す
2019年の移住先の人気ランキング調査(認定NPO法人ふるさと回帰支援センター )のTOP10は以下の通り。
- 長野県
- 広島県
- 静岡県
- 北海道
- 山梨県
- 福岡県
- 新潟県
- 佐賀県
- 高知県
- 愛媛県
自然豊かな場所と、地方都市の両方が含まれていますね。
支援制度の有無から探す
多くの都道府県が、移住受け入れに力を入れており支援事業が行われています。
例えば、人気の高い長野県では移住を伴う就業者や創業に対して支援金の制度が充実。
(参考:長野県のUIJターン就業・創業移住支援事業のご案内ページ)
条件への該当・認定が必要ですが、田舎・地方への移住を考える方は支援制度もチェックしてみましょう。
専門雑誌で探す
具体的な移住先(市町村候補)を探すなら、ネットよりも専門雑誌で探すのがおすすめ。
情報が整理されていて、かつ写真などが豊富でイメージが沸きやすいからです。
特に、月刊誌「田舎暮らしの本」は、最新情報や様々な切り口で移住先が紹介されているので参考になります。
この雑誌は、本・雑誌が読み放題のKindle Unlimited(月額980円)や、雑誌読み放題の楽天マガジン(月額418円)でも読めます。
書籍版を購入すると1冊1000円以上。
読み放題サービスなら、安くて、しかも複数の発行月分がまとめて見られます(使わなくなったら解約も簡単に可能)。
まずは、情報を集めて候補場所のイメージを固めていきましょう。
まとめ:セミリタイアの目的に沿った住居選びをしよう!
この記事では、セミリタイア後の住居選びについて紹介しました。
ポイント
- セミリタイア後の住居は、望む生活スタイルや、使用価値の変化を考慮
- 移住先は、情報を集めて具体的なイメージを持つ
家賃や住む場所は、影響度が非常に大きいです。
これらを意識して、しっかりと情報を集めていくことで最速かつ満足度の高いセミリタイアに近づいていきましょう。
>>セミリタイア後は何する?自由度が高い仕事・アルバイト8選