
会社員向いてない、、普通の会社員が早期リタイアなんて無理かな?
実際にリタイアを達成した人が何をやってきたのか知りたい
このような悩みに答えます。
記事の内容
- 30代資産5000万円までの資産推移
- 30代資産5000万円でセミリタイアまでにやったこと
- 実際に感じた「30代資産5000万円でセミリタイア」のメリット
実は、リタイア後も適度に働く前提のセミリタイア(サイドFIRE)なら、普通の会社員が一発当てずとも十分可能です。
- 完全リタイアの半分の資産額で可能(資産収入と適度な労働で半分ずつ稼ぐ)
- リタイアを目指す過程で得た知識・考え方・スキルにより生活力が上がる
僕は、就職当初から「会社員に向いてない」と悩むことが多く、かといって独立・起業する力も皆無でした。
そこで、本業と並行して、20代から会社への依存度を下げる行動(自己投資・節約・資産運用など)を開始。
特に「お金」と「英語」の2つを学んだことが、資産形成や本業に大きくプラスに。
最終的には、30代中盤までに約5000万円の資産を築きセミリタイアを決断しました。
そこで本記事では、「会社員に向いてない」「生き方を変えたい」と悩む方に向け、リタイアまでにやったことを紹介します。
本記事を読めば、セミリタイアに近づくための行動・考え方などが分かります。
リタイアを目指す段階から達成可否を悩むのではなく「着実にゴールへ近づくこと」が大事。
既に30代以上の方も、目標期間をずらして40代/50代リタイアに向けた参考になれば嬉しいです。
30代5000万円でセミリタイアまでの資産推移は?
セミリタイアまでの各年齢の年末資産残高の推移(退職金も含む)は以下の通りです。
(※最後の伸びは、退職金+暴落時に買い増したリスク資産の伸びの影響)

条件は以下の通り。
・年功序列の日本のメーカー勤務
・妻・子1人持ちのシングルインカム(数年のみ妻のパート収入有り)
・本業以外の収入は、主に資産運用によるもの(その他の大きな副業収入は無し)
・資産約5000万円(退職金含む)・36歳でセミリタイア
もっと有利な条件の方もいるでしょうし、そうでなくとも転職・副業による収入UPなど代替手段はあります。
このように、一般の会社員でも(一発当てずとも)時間をかければリタイアできるだけの資産を築くことはできます。
30代資産5000万円でセミリタイアまでにやったこと

セミリタイアに至るまでに、やったことは大きく以下6つです。
- お金の勉強をする【最強の自己投資】
- 生活をミニマル化する【選択と集中】
- 節約で家計に余裕を作る【家計の継続的改善】
- 本業で稼ぐ【学びで自分が勝てるポジションに移る】
- 本業以外の副収入・スキル・経験を育てる【将来に向けてリソースを投下】
- セミリタイアの計画を具体化する【失敗リスクを潰しておく】
①お金の勉強をする【最強の自己投資】
お金の勉強は、人生変わるレベルのコスパ最強の自己投資です。
① 勉強の効果がダイレクトに家計に効く
② 「生きていく金銭的(≒精神的)ハードル」が下がる
③ 「知識がなくて損していることが山ほどある」ことが分かる
知識・考え方を学んでいくと、お金に関する事柄を自己判断する力がつきます。
実際、20代からお金の勉強をしたことで、リタイアまでの約13年間における資産増加スピードはざっくり1.5~2倍程度に。
これ程リターンの高い自己投資は無いと実感しています。
お金の勉強の始め方については、以下の記事で紹介しています。
>>最強の自己投資!お金の勉強は何から?【お金の学び方を紹介】
②生活をミニマル化する【選択と集中】
ミニマリストの考え方を生活に取り入れることで、時間やお金の使い方がうまくなります。
① 1年で一度も使っていないものは手放す
② 無駄に物を増やさない
③ 生活圏をコンパクトにする
リソース配分を見直して、無駄を減らしながらより重要なことに時間・お金をかけていく。
すると、無理せず、満足度を維持・向上しながら生活を合理化していくことができます。
詳細はこちら>>【近道】セミリタイアのためのミニマリスト思考
③節約で家計に余裕を作る【家計の継続的改善】
できるだけ早く節約に取り組み(できる限り大きな)黒字家計を作る。
すると、その余剰資金+お金の知識によって、より楽に増やせるポジティブループに入れます。
① 家計簿アプリでお金の流れを見える化する
② 支出項目ごとにお金の使い方を見直す
③ 定期的に見直して継続して改善していく
具体的な節約術はこちら
>>セミリタイア(FIRE)のための節約術一覧マップ
節約上手になるための思考はこちら
④本業で稼ぐ【学びで自分が勝てるポジションに移る】
学びで「得意×稀少性(高)」のポジションに移ると、本業での収入アップに繋がります。
僕の実例を図で示すと、以下のようなイメージ。

① 国内営業:コミュ力低い営業という最悪のポジションでスタート
② 海外営業へ異動:苦手な英語も加わりどん底へ。但し職種としての稀少性はUP
③ 英語を猛勉強し、得意×稀少性高のポジション(TOEIC900点台・社内上位1%)へ
④ 苦手分野を捨て、英語と掛け合わせるスキルを強化
実感したのは、そこそこの英語力(中級レベル)があれば、日本企業では一気に競争優位のポジションに移れる可能性が高いこと。
(一部のグローバル企業除き)日本の一般企業で英語ができる人は少なく需要大です。
実際、僕の英語力は中級レベル(コミュニケーションは取れるが完全に日本人英語)ですが、
① (競争率が下がり)年収アップ・昇進に繋がった
② 「若い間ならいつでも転職できる」と感じられ会社への依存度が下がった
③ 苦手な国内営業の文化(ノリ&精神論重視)から脱却し、ストレスが減った
④ 英語・海外の仕事を通じ価値観が広がった(日本の働き方に疑問を持つきっかけに)
など、多くのメリットがありました。
このように、スキルを身につけてポジションをずらすことは、収入や転職力アップに繋がります。
⑤将来に向けてリソースを投下する【会社に依存しない副収入・スキルを育てる】
生活のミニマム化や節約で生まれた余剰資金・時間を、副収入やスキルを育てるために使う。
というのも、(例外を除き)会社からの収入だけで早期リタイアできる資産を築くことは難しいからです。
・余剰資金を資産運用に回して、お金に働かせる
・仕事以外の時間を、自己投資・副業など将来の収入を増やすために割く
僕の例で言うと、
・断捨離を兼ねてフリマアプリで不用品販売(自分には価値ゼロでも案外売れる)
・ポイント経済圏のフル活用(年10~20万円分相当)
・読書・資格試験などへの自己投資
・資産運用(少額から始め、最終的には運用額数千万円に)
などをやってきました。
・1円でも良いから本業以外で稼いでみる
・将来に向けて、自分のリソース(お金・時間)を投下する
これらを続けていると、特別な才能がなくても「やるべきことをやれば成果が出る」ことが実感できる。
すると、経済面だけでなく心理的にも会社に依存する気持ちが減っていきます。
新しいことを手軽に学びたい方は、以下の記事もご参考に。
月々本1冊程度の価格で、60講座以上が動画で学び放題なので手軽に始められます。
>>オンスク.JPウケホーダイの口コミ・評判は?【コスパ最強の学びツール】
⑥セミリタイアの計画を具体化する【失敗リスクを潰しておく】
リタイアを目指すと資産形成にばかり目がいきがちですが、リタイア後の生活設計もしていく必要があります。
なぜなら、
・どのようなリタイア生活を描くかで、ゴールまでの距離が大きく変わる
・リタイアにおける失敗はお金だけに限らない
リタイア後の生活設計でやったことは、
① セミリタイアでよくある失敗例を知る
② 会社員の内にできるだけリスク(不確定要素)を潰しておく
③ 計画通りにいかない前提の計画を立てておく
具体的な失敗例と対策については、以下の記事で詳細を解説しています。
>>セミリタイア失敗例に学ぶ!後悔しないためにやるべきこと12選
実際に感じた「30代資産5000万円でセミリタイア」のメリット

「30代資産5000万円」というタイミングでのリタイアは、以下のような点でメリットが大きいと感じました。
- (多くの場合30代で)家族構成が固まる
- 試練が訪れる40代までにリタイアの選択肢を持てると安心
- 10年超の会社員経験×30代の若さがリタイア後に武器となる
- 家族持ちでも資産5000万円ならセミリタイアが現実的に
順に詳細を解説していきます。
①(多くの場合30代で)家族構成が固まる
家族構成は、リタイア後の支出に大きな影響がある不確定要素の1つです。
(人によりますが)多くの場合、結婚・子どもの数など家族構成が見えてくるのが30代。
一般的に、
・20代だと、家族構成(結婚・子ども)が固まっていない
・子どもが大きくなると環境を変えづらくなることが多い
「家族計画」の観点から、30代はセミリタイアを具体化しやすい時期と言えます。
②試練が訪れる40代までにリタイアの選択肢を持てると安心
一般的な日本企業だと、入社して15~20年(40歳前後)で会社員としての試練が訪れることが多いです。
・マネージャーとしての能力が期待されるようになる
・出世コースだと責任が重く、外れると会社内での立場が危うくなる
・会社の経営状況によっては、リストラ対象年齢に(或いは会社自体の寿命に)
年功序列崩壊により、このような流れはより加速していくかもしれません。
僕も、本当に会社を辞めたくなった時に、セミリタイアという選択肢のおかげで、大事なものを犠牲にせずにすみました。
万が一の時でも、「リタイアする選択肢」があれば、自分で人生をコントロールできます。
③10年超の会社員経験×30代の若さがリタイア後に武器となる
30代でリタイアして良かったことは、「会社員経験」と「年齢の若さ」のバランスです。
・会社員経験で得た経験・スキルはリタイア後に役に立つ
・若いほどリタイア後に新しいことにチャレンジできる時間が増える
リタイアを遅らせると金銭的には楽になりますが、その分時間(場合によっては健康)は失うことになります。
実際に、決断前は「もっと盤石な資産を増やしてからリタイアしたい」という気持ちも。
しかし、時間を買ったことで、年齢の若い内から新しいことに向けた行動を始められました。
④家族持ちでも資産5000万円ならセミリタイアが現実的に
資産5000万円あれば、家族がいても生活水準をある程度維持しつつセミリタイアが現実的になってきます。
総務省統計局の調べでは、
家計調査 2021年(令和3年)平均によると 消費支出(二人以上の世帯)は, 1世帯当たり 279,024円
引用元:総務省統計局:https://www.stat.go.jp/data/kakei/2.html
住む場所にもよりますが、3人世帯であれば月30万円程度の支出が一般的と想定。
リタイア後は住む場所の自由度が上がるため、更に支出を抑えられる可能性も高いです。
5000万円あれば、比較的手堅い資産運用でも平均で数百万年/年(十数万円/月)を得ることが可能。
残り半分程度を適度な労働で稼ぐセミリタイアなら現実的になってきます。
必要な資産額が具体的に知りたい方は、以下の記事を参考にシミュレーションしてみて下さい。
>>セミリタイア(FIRE)に必要な資産額のシミュレーション方法
まとめ:セミリタイアを目指すなら学び始めよう!

この記事では、会社員から30代でセミリタイアした方法を紹介しました。
ポイント
- 一定の労働を続けるセミリタイアなら普通の会社員でも可能
- 達成可否を悩むより「着実にゴールへ近づくこと」
- お金の勉強は最強の自己投資
- 生活のミニマル化で選択と集中
- 学びで自分が勝てるポジションに移る
- お金・時間の節約でリソースを生む
- 将来に向けて、自分のリソースを投下していく
- 計画を立ててよくある失敗を潰しておく
新しいことを学んで挑戦すると、その過程で(成果が出れば更に)得られることも多いです。
生き方を変える、或いは選択肢を増やす手段としてお金について学んでみてはいかがでしょうか。
>>最強の自己投資!お金の勉強は何から?【お金の学び方を紹介】