こんにちは、社会人になってから仕事と並行して英単語を学習したKei (@Kei_764)です。
本記事では、忙しい社会人のための英単語を覚える方法を紹介します。

仕事で忙しくて時間がなかなか取れない!
時間がない社会人でも短期間で効率よく英単語を覚える方法が知りたい。
本記事ではそんな疑問に答えるよ。

記事の内容
- 社会人が英単語を覚える目的と・覚えるべき範囲
- 社会人が英単語を早く効率的に覚えるコツ
- 短時間で英単語を覚えるための具体的ステップ

本記事の筆者は、社会人になってから、海外部門への異動をきっかけに英語を独学しました。
忙しい仕事の合間での学習、実際に仕事で英語を活用した経験を元に、英語初学者向けに役立つ情報を紹介します。
社会人だと平日は朝~夜まで忙しく、地道な積み重ねが必要な英単語学習は大変ですよね。
僕も当初は、仕事の前後に時間を何とか捻出して、受験勉強の時のやり方で英単語を覚えていました。
しかし、仕事の場で実際に英語を使い始めてから、以下のことに気が付きました。
- 単語帳で覚えたはずの単語が、実践の場では全然口から出てこない
- コミュニケーションに必要な単語はそれ程多くない(しかも全てを知っている必要は無い)
受験勉強のように詰め込む学習方法は、使えないボキャブラリーが増えていただけで、実際には効率が悪かったのです。
目的・やる範囲を明確にして効率重視の学習方法に変えてからは、短期間で実践的な単語力が身につきました。
そこで、この記事では忙しい社会人の方でも、効率よく英単語を覚えるための方法を紹介します。
英単語学習は、重要な基礎ですが、終わりが見えないので挫折しやすいです。
使える英単語を効率よく身につけ、まずは脱初心者(英語で基本的なコミュニケーションが取れる)を目指しましょう。
社会人にとって英単語を覚える目的とは?
社会人が英単語を学習する目的は、学生が受験(点数)のために英単語を覚えるのとは異なります。
目的が違うのであれば、適切な学習方法も変わってきて当然ですよね。
・英単語は、英語の基礎力の1要素
・英語をツールとして使い、何かを伝えたり、理解できるようになることが目的
中には「昇進や転職のためにTOEIC・資格が必要」な方もいるかもしれません。
ただ、会社が求めているのは「TOEICや資格」ではなく「英語力を生かしてビジネスに貢献すること」。
試験テクニックでTOEICスコアだけ上げても、実力が伴っていないと、寧ろ期待とのギャップが大きくなり後々困る羽目になります。
実践で使いこなせる単語を身につけていくこと(結果的にTOEIC等のスコアも上がっていく)を目指しましょう。
社会人が覚えるべき英単語の範囲は?
まずは、単語帳で覚える範囲と、実践を通して覚える範囲のイメージを持ちましょう。
- 単語帳で土台を作り、実践を通してカバーできない必要な部分だけを積み上げる
- 英会話では、難解単語はあまり出てこない。不明単語は質問すれば良い(メール・文書ならツールも使える)
図で表すと以下のようになります。

中級者(基礎的な英会話が可、TOEICなら800点超)到達までは、自分にとって使う頻度の低い単語はできるだけ覚えないことです。
以下、詳細を解説していきますね。
①基礎単語は単語帳1冊のみに絞る
英単語の土台を作るのに使う単語帳は1冊に絞りましょう。
・範囲を広げる程、滅多に使わない単語の割合が増えて非効率
・範囲を広げる程、頻出単語の習熟度を上げるために使う時間がなくなる
例えば、試験用の単語帳(TOEIC〇〇点、英検〇級向け)を別にやる必要はありません。
実際、僕も基礎的な単語帳1冊のみ(+実践を通して覚えた単語)でTOEIC900点台まで到達できました。
単語量を増やす=英語力UPの考えは捨てて、頻出単語を使いこなせるようになることに焦点を当てましょう。
②単語帳でカバーできない頻出・目的別の単語を実践で積み上げる
実践で英語を使ってみると、よく出てくる(相手がよく使う or 自分が頻繁に使いたい)けど単語帳にのっていない単語に出くわします。
各個人の目的・経験・趣味・性格などによって、よく使う単語は違うからです。
単語帳は、あくまでも万人向けに頻出単語を集めたものなので、各個人にパーソナライズされていない。
分からない単語が多いからといって2冊目・3冊目の単語帳に取り組んでも、効率良く自分がよく出会う単語は習得できません。
新たな単語帳に手を出すのではなく、残りは実践を通して語彙力をプラスしていきましょう。
社会人が短時間で英単語を覚えるためのコツと具体的ステップ
短時間で英単語を覚えるコツと具体的なステップを5つに分けて解説していきます。
- 効率的に覚えられる英単語帳を準備する
- 核となる意味を、発音・イメージ・感情とセットで覚えていく
- 1度で覚えようとせず英単語に触れる回数をひたすら稼ぐ
- 並行でアウトプットし、「知っている」から「使用経験のある」単語にする
- 実践で出てきた英単語を追加でストックしていく
以下、順に詳細を解説していきますね。
効率的に覚えられる英単語帳を準備する
まずは、英単語帳を1冊準備しましょう。
もし、これから準備するのであれば、効率面から以下のような観点で選ぶのがおすすめ。
・基礎固めに必要十分(2000語~)かつ分厚過ぎない(携帯性が良く語数が多すぎない)
・例文・発音記号・音声データが揃っている
・音声データを使って、本を出さなくても隙間時間に復習がしやすい
以下の記事でDuo3.0という単語帳をおすすめしています。理由と、使い方も紹介していますので参考にしてみて下さい。
核となる意味を、発音・イメージ・感情とセットで覚えていく
日本語の意味単体ではなく、例文の中で発音・イメージ・感情などとセットで覚えていきましょう。
理由は以下2つ。
・イメージや発音などと結び付けて覚えた方が記憶しやすくなる
・日本語に置き換えなくても、瞬間的に英単語を理解したり口から出せるようになる
具体的にDuo3.0から以下例文を抜き出してみました。
Natto smells awful but tastes terrific. / 納豆は臭いはひどいけれど味は最高。
Duo3.0の例文より引用
この例文の①awful(ひどい) ②terrific(素晴らしい)の意味を覚える時は、
- 音声・発音記号を参考にして発音しながら、
- 自分が納豆を食べている場面をイメージして、
- 「ひどい臭いへの不快な感情+awful」「おいしくて最高な感情+terrific」をセットで覚える
このようにすることで、忘れにくく、単語と意味のイメージが繋がることで実践的な英単語が身につきます。
なお、単語を紙に書く覚え方もありますが、効率面からおすすめしません。
1単語書く間に、上記の方法で少しでも多くの単語に触れる方が圧倒的に効率が良いです。
1度で覚えようとせず英単語に触れる回数をひたすら稼ぐ
・各単語に時間をかけて1回で覚えようとする
・1日に少量(1日10個・20個など)ずつ覚える
のような覚え方はやめましょう。
1回で覚えようとしても、短期記憶にしか残らないのですぐ忘れてしまいます。
短時間でも何十回~も触れることで、少しずつ脳に刷り込んでいくイメージで。
具体的には、初見単語でも1単語30秒以内、慣れてきた単語の復習は音声のナチュラルスピード(1-2秒)で覚える。
最初の内でも1日50~100個以上の単語に触れるようにして反復しましょう。
繰り返す度に時間が短くなっていきます。(Duo3.0の復習用CDだと、最終的には約1時間のCD音声で1冊の復習が完了)。
>>英単語は1日何個?忙しいあなたのための学習ペースと具体例
並行でアウトプットし「知っている」から「使用経験のある」単語にする
実際に使える単語にしていくため、単語帳での記憶と並行して、アウトプットして「知識」を「経験」に変えていきましょう。
・知っていても一度も使ったことがない単語は、いざ使う場面が来てもなかなか口から出てこない
・「覚えたのに口から出てこなかった」「覚えた単語が使えた・伝わった」と失敗/成功を身に染みて実感することで学習効果が高まる
単語帳で学習するのであれば、アウトプットする手段もセットで決めておきましょう。
仕事の中で英語を使う機会が確保できないのであれば、自分の都合に合わせて受講できて、安価なオンライン英会話が良いです。
おすすめのオンライン英会話
どちらが良いかは、講師やサービスの使い勝手との相性にもよります。
レアジョブ英会話とネイティブキャンプの両方とも、無料体験をやっているので試してみましょう。
実践で出てきた英単語を追加でストックしていく
アウトプットする中で出てきた(或いは言いたかったけど言えなかった)単語帳にない英単語はメモしてストックしていくようにしましょう。
・実践で出てきた英単語なので、今後も繰り返し出てくる可能性が高い
・日常会話なら、自分か相手のことが話題の中心なので、自己紹介関連(家族、趣味、経歴、仕事など)の単語を押さればOK。
・仕事なら、職種で使う単語は限定されてくる(例えば海外営業なら、価格・納期・仕様・製品などに関する単語)
単語をストックする手段は何でも構いませんが、いつでも簡単にアクセスできる方法が望ましいです。
以下の記事で、エクセルを使った方法を紹介しているので参考にしてみて下さい。
>>英単語帳の弱点はエクセルで補完【広く浅く×狭く深く習得】
覚えてもすぐに英単語を忘れてしまう時の対処法は?

なぜか、なかなか覚えられない(忘れてしまう)単語はどうしたら?
そのような単語は、一工夫して強く頭に刻みこむ覚え方をしよう!

何度やっても覚えられない(忘れてしまう)単語は、以下のようなケースがほとんどです。
- 日本語の意味自体が分かりにくい
- 英単語の使われ方が具体的にイメージできていない
- 例文のシチュエーションがイメージしにくい
以下、具体的にイメージするための方法を3つ紹介します。
但し、通常の覚え方よりも時間を消費するので、全ての単語でやるのではなくピンポイントで活用してみて下さい。
画像とセットで記憶に刻む
日本語の意味自体が分かりづらい時は、画像を使ってその単語が表す意味の感覚を捉えましょう。
「百聞は一見に如かず」というように、画像イメージで覚えると圧倒的に記憶に残りやすくなります。
具体的な方法については【習熟度UP】英単語学習にGoogle画像検索を活用する方法をご覧ください。
英単語が使われているシーンを動画で見る
例文だけで単語の使われ方がよく分からない場合は、実際に使われている場面を動画で見てみましょう。
youglish (https://youglish.com/)というサイトを使えば、入力した英単語が使われているyoutube動画を検索できます。
発音もセットで学べるので非常に便利です。
英作文して「自分事化」して覚える
単語帳の例文は、「一生自分が経験することがないであろう場面」であることが多いです。
そんな時は、自分 or 知人に当てはめて、自分でその単語を使って作文してみて下さい。
・主語を自分(若しくは知人)に置き換える
・場所、場面などを、自分(若しくは知人)が具体的に想像できる内容に置き換える
仕事でもそうですが、他人事で聞いている打合せと、自分がメインで進めている打合せでは頭への入り方が違います。
上記のように例文を「自分事化」することで、忘れない記憶になります。
まとめ:社会人は効率を最重視して英単語を覚えていこう!
この記事では、「忙しい社会人のための効率的な英単語の覚え方」について紹介しました。
ポイント
- 社会人にとっての英単語を覚える目的を認識する
- 少なくとも中級者になるまでは、覚える単語の範囲をできるだけ絞る
- 効率重視の覚え方で、実践で使える英単語を増やしていく
英単語学習は終わりのないように感じますが、まずはやる範囲を絞って基礎固めに集中しましょう。
頻出単語が使える状態になると、少しずつ英語で伝えられることが増える。
すると、モチベーションやアウトプット量も自然に上がっていくので、更なる英語力向上に繋がっていきますよ。